費用対効果を考える必要性

エンジニアが個人事業主としてできるだけ稼ごうと考えたとき、決断を余儀なくされるのが会計処理の方法です。
一般的には、自力で一通りの会計に関わる書類を適切に扱って経理業務を行った方がコストを削減できます。公認会計士に依頼して帳簿作成と確定申告を依頼したり、税理士に委託して節税も考慮した処理を行ってもらうのには経費がかかるからです。

しかし、どちらが良いかはフリーエンジニアの場合にはよく考えなければなりません。人によって費用対効果に大差が生じるからであり、どれだけ会計処理に時間がかかるかと、その時間を仕事に費やしたときに入る収入を調べ、費用対効果を考えて決めるのが大切です。

公認会計士や税理士に確定申告を依頼するだけなら、数万円ほどで済む場合もあります。
一方自分で確定申告を行う場合、すぐに終わるなら自力で処理した方が安上がりになりますが、書き方から学んで一通りの業務を行おうとすると何日も費やさなければならない場合もあります。その時間を費やしてできる仕事があるのなら、仕事を請け負って働いた方が収入が高くなる可能性があるのです。

日常的な帳簿処理についても同様であり、それに費やしている時間でどれだけ収入が得られるかを考えると、公認会計士や税理士に委託した方が安くなることも珍しくありません。
能力の高いエンジニアほど時間単価が高いため、委託してしまった方が費用対効果が高くなる可能性があるので注意しましょう。